ダイナミックパッケージはこれからの旅の形
このサイトを通じて、海外自由旅=旅をDIYすることを推薦している。実はその自由旅という旅のスタイルを実践する方法には、いくつかの選択肢があります。
今回はその中でも比較的、手間が少ない(であろう)もしくは、初めて個人で手配をするというときに便利な「ダイナミックパッケージ」について、ご紹介。また世にいう「フリープラン」との違いについても説明しておきましょう。
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1.ダイナミックパッケージ とは
2.ダイナミックパッケージとフリープランのちがい
3.ダイナミックパッケージのメリット
4.ダイナミックパッケージのデメリット
5.ダイナミックパッケージが利用できるサイト
5-1.日本の旅行代理店
5-2.オンライン旅行代理店
5-3.航空会社
まとめ
ダイナミックパッケージ = 「航空券」+「ホテル」をまとめて予約
ダイナミックパッケージとは、1つの予約サイト(旅行社)を通じて、「航空券」と「ホテル」という旅の2大要素を手配するパッケージツアーです。
航空券= AIr (エアー )+ Hotel ( ホテル )を略して、業界では”エアホ”という呼び方をされていたりもする。団体のパッケージツアーの需要が減ってきている中で、より自由度の高い旅を実現したいという需要に答えるため、各社は近年このダイナミックパッケージ = エアホに力を入れてきている。
JAL海外ダイナミックパッケージが公開している動画が端的で分かりやすい動画でしたので、ご紹介(約2分)
このように、「航空券」+「ホテル」+ α を自由に選択することで、これまで以上にフレキシブルな旅を創り上げることが可能となっている。
ダイナミックパッケージとフリープランの違い
フリープラン = 予め「航空券」と「ホテル」がセットのツアー
ダイナミックパッケージとフリープランとの最大の違いは、自由度の高さである。
フリープランについては、予め航空券とホテルの組合せが基本的に決まっている(あるいは指定不可でぎりぎりまで分からない)。さらに、出発日やフライトスケジュール、旅行期間も予め定められている場合がほとんど(追加料金を支払うことでホテルのグレードアップが可能なプランもある)。 希望者は追加でホテル送迎や、現地でのオプショナルツアーを申込むことができる場合がある。
現地滞在時は、ほぼフリータイムとなるので、そのあたりはツアーの中でも自由度の高い旅行として個人旅行が好きな方に人気がある。特に、ハワイやグアムなどのリゾート方面や、シンガポール、ニューヨークなど現地での大きな都市移動を要しない一都市完結型の旅行地へ旅行する際に力を発揮する。
※ちなみに狭義的には、ダイナミックパッケージの中にも厳密に言えば旅行形態が二種類ある。一方は本来の趣旨であるダイナミックパッケージ。もう一方は単純に「ホテル」「航空券」を別々に手配をする商品。両者の違いはそれぞれが募集型企画旅行であるか否(手配旅行)かであり、それにより旅行条件や旅行会社としての責任の有無、保険の適用内容等も変わってくる。ここでは、細かい点を割愛し、いずれも広義のダイナミックパッケージとして紹介させて頂く。
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ダイナミックパッケージのメリット
では、次にダイナミックパッケージについてご紹介。まずはメリットについて。最もイメージしやすいのが以下の点である。
1. 自由に旅を創り上げることができる
既存のパッケージツアーにはないオリジナルな旅を創り上げることができるのが最大の特徴。上記のフリープランでは、ある程度方面も限られてしまうが、ダイナミックパッケージであれば、世界中、多くの目的地を予約することが可能。
2.一つの旅行サイトで完結!予約サイトを横断して探す手間を省ける
1つの予約サイトで航空券とホテルを併せて検索することができるので、「あるサイトで航空券を探した後、あるサイトでホテルを探す」というような手間が省くことができる。予約も一括管理。
3 .セット予約で、個別に予約するよりも安くなる!(場合が多い)
「セット割」とでも言うでしょうか。旅行社によっては航空券を手配することで、ホテルの予約料金が ー 航空券とホテルを別々に予約するよりも ー安くなることが結構ある。
4. 現地を含め、安心サポートを受けられる(国内の旅行代理店)
JTBやH.I.Sなど馴染みの深い日本の旅行社が運営している場合、例えば、主要な観光都市であれば、現地でなにか困ったことがあったときには現地支店のスタッフへ連絡でき、万が一現地での手配ミスなどのトラブルが生じた際にも、間に入ってサポートをしてくれることも
(例)H.I.Sが力を入れている H.I.Sの旅人サポート
ダイナミックパッケージのデメリット(課題)
個人旅行を好む方にとって、ダイナミックパッケージがデメリットとなるケースはほとんどない。添乗員が付いていない等については、パッケージツアーと個人旅行の違いであるのでデメリットとはいえない。
強いてあげるとすれば、大分改善されつつあるが、航空券、ホテルの在庫数とラインナップが向上すればより自由度の高い商品となるであろう。これは時間の問題かもしれない。
それでは、いまダイナミックパッケージに力を入れているいくつかの予約サイトをご紹介していく。
ダイナミックパッケージが利用できるサイト
ダイナミックパッケージを販売する旅行会社は主に次の3パターン。
- 日本の旅行代理店
- オンライン旅行代理店
- 航空会社
それぞれに分けてご紹介していく。
1. 日本の旅行代理店
専売特許とも言えるパッケージツアーからの脱却を図るため、旅行代理店が近年力を入れているダイナミックパッケージ。 元々、航空会社や海外の手配会社、現地ホテルとの仕入れコネクションを持っている代理店だからこそ実現できる価格や品揃えに期待。
◆ダイナミックJTB|ルックJTB(エアホからリブランド)
【ポイント】
2018年1月25日に新登場!言わずもながら、日本最大の旅行代理店JTBグループの海外旅行商品「ルックJTB」の新ブランド。
【いいとこ】
航空券は大手航空会社の公式割引運賃や格安航空券の他、スクートやジェットスターなどLCC各社の手配も可能。ホテルはハワイやヨーロッパ、オーストラリア、シンガポールなど、日本人の人気の目的地では、JTB独自のホテル空室や料金で組み合わせて予約可能なこともあり、総額でかなりお得なことも。ホテルの予約は「複数ホテル予約」「中抜け予約」など選択が可能で、自由度が高いのも特徴。
そして、JTBという安心感も大きなポイント。特にハワイでは、24時間日本語対応可能な緊急電話窓口や、サポートデスク、専用ラウンジ(対象ホテル宿泊者)など様々な特典あり。
【残念なとこ】
検索をしていると、「ご指定の条件では該当する商品が見つかりませんでした。条件を変更して再検索してください。」と表示されることがたまにあります。せめてそもそも飛行機が飛んでいないのか、在庫がないのか等、原因が分かれば、手間が省けるのだけども。。
随時、今週の”おすすめコース”などもアップされているので要チェック!
◆ H.I.S|エアホテル割 航空券+ホテル予約
【ポイント】
格安航空券のパイオニアでもあるH.I.Sは古くからこの航空券 + ホテルの手配を行ってきました。セットで申込むことでホテル代が割引になる「エアホテル割」というそのままもそのままの商品名で展開しています。新宿本社では、自由旅行専門の「海外自由旅行専門店」も運営。
【いいとこ】
格安航空券やLCCを組合せた商品の組合せが可能でバライティーも多く安い商品も見つかりやすい。専門スタッフも在籍しているので質問などもしやすい(店頭は東京・新宿のみ)
そして、H.I.Sの最たる利点は*海外支店が最も多い旅行代理店ということです。航空券+ホテル手配のお客様に限り、「旅先コンシェルジュ」という現地スタッフのサポートを受けることができます(電話から店頭での申込に限る。ネットからの申込は☓とのこと)
*2016.11月時点:海外66か国141都市230拠点 (参照:http://www.his-j.com/tyo/fair/concierge/?lcid=tabiConcierge)
【残念なとこ】
やはりJTBグループ同様、まだまだホテルの選択肢が少ないのが残念。裏を返せば厳選された有名どころのホテルは手配可能です。
2. オンライン旅行代理店( Online Travel Agency )
◆【航空券+ホテル】海外旅行エクスペディア
【ポイント】
世界最大のオンライン専門旅行社。得意のホテル予約だけではなく、航空券の予約も同時に可能な点が、エクスペディアが世界最大の売上を誇るオンライン旅行社である所以だ。航空券 + ホテルの予約で最大全額オフという過激な謳い文句のように、ホテルの割引が目に見えて実感できる点は高評価。世界市場で見るとダイナミックパッケージの代名詞とも呼べる最大手のサイトです。
【いいとこ】
・ホテル・航空券の選択肢が圧倒的に多い。元々、ホテル予約に定評があることに加え、航空券の検索・予約の実力もかなりのもの
・頻繁に行われるセールを含め、セットで手配することによりかなりの割引率を受けられる
・圧倒的に検索がしやすいデザイン。オンライン専門ならではの使い勝手
・実は航空券を購入した後に、追加でホテル手配をするときにも割引対象
3. 航空会社
旅行代理店に負けじと航空会社も自前の航空機 + ホテル手配のダイナミックパッケージに力を入れています。航空会社はJAL! ANA!と決められている方にはピッタリではなしでしょうか。またギリギリまで空席消化を狙った、従来には見られなかったようなタイムセール商品などが販売されていることもよくあります。
◆JAL海外ダイナミックパッケージ
航空券と宿泊を自由に組み合わせて、オリジナルの旅を作れるあたらしいツアー ご出発の5~7日前までご予約OK!
JALの海外ダイナミックパッケージでは、特に北米、ハワイやオセアニア路線等、JALが直行便を就航している目的地への旅行には非常に使い勝手が良く、おすすめ。また下記も大きなポイント。
- 宿泊は到着日を含めた2泊からOK = 3泊目からは他のホテルや友人宅泊でもOK
- 中抜け宿泊OK
- 複数ホテルOK
出典:https://www.jal.co.jp/intltour/jaldp/about/#point-anc08
◆ ANA航空券+宿泊「旅作」海外ダイナミックパッケージ
ANA全日空の航空券とホテルを組み合わせたダイナミックパッケージ「ANA旅作」。近年、積極的に海外路線を拡大しているANAの路線網を活かした商品ラインナップが売りの一つ。
などなど。
以上、各事業別に分けて一例をご紹介致しました。各社それぞれの特徴があるもののまだまだ伸びシロがありそうな印象です。
まとめ
ダイナミックパッケージは「航空券」+「ホテル」が同時に予約できるので、海外個人旅行が初心者の方、いろいろとサイトを横断して探すのが面倒な方には、強い味方である!
ぜひ、お得なダイナミックパッケージで海外旅行を楽しんで下さい!!